表彰式について

2019.05.17 お知らせ
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半年に1回開催している、全社を挙げての表彰式が先月行われました。
とても良い場だったので、熱があるうちに簡単にブログで紹介させていただこうかと思います。

 

今回は、大きく3部構成で書きます。

  • ・Speeeの表彰式について
  • ・今回の表彰式について
  • ・最後に

 

Speeeの表彰式について

表彰式をやる意味

 

①壇上を目指す文化

個人的な経験から言うと、壇上を目指す文化の醸成がとっても重要です。
正確に言うと、『壇上を目指したくなる文化』です。

そして、これを作るのが中々大変です。

年間行事の一環として、表彰式を実施しているという場合は『楽しみ』なイベントの一つにはなりますが、『目指したくなる』という水準にまでは中々昇華されません。

ここには大きな溝があります。

1つ1つの表彰式が歴史になっていく事で、会社の中で行う数あるイベントの1つから、特別な場所にまで昇華されていくのだと思います。

 

各社、表彰式やそれに準ずる企画を大なり小なり実施しているかと思いますが、我々は自社の規模に比して、だいぶ力を入れて開催している方だと思います。

本番が近づいてくると、運営チームも含めて、関係者のヒリヒリやプレッシャーはかなり高くなり、近づきにくくなるような雰囲気が漂いはじめます。

この水準まで来ると、冷ややかに見る人や、冷めてその場に望む人が極めてマイノリティになります。(さすがに0ではないと思う。)

この水準に持っていくまでには、細かい運用上の企画力も必要になってくるのですが、
ここでは細かいので割愛します。

 

壇上で讃えられることで、その人の活躍は、会社の歴史になります。
歴史になるような活躍は、周囲に高揚感を与え、その高揚感は連鎖します。

 

この、高揚感が連鎖するサイクルが極めて重要だと考えています。

あんまり連鎖しすぎると、壇上の受賞者のスピーチがどんどん長くなるという現象も起きるのですが、それはご愛嬌という感じです。

 

②同期をとる

ここでいう同期をとる、とは共通見解を持つという意味です。

一同に会するこの場で、日常の慌ただしい中だけでは伝わりきらない、同じ組織にいるメンバーが持つべきコンテクストが、表彰式という空間を通じて速やかに共有できることで、高い次元の共通見解を持つことができるのは、表彰式というフォーマットの優れた点だと思います。

 

大事にしているポリシー

①3週間に渡って全役員で選定作業を行う

ノミネートされた人たちから最終的に受賞者を絞り込むまで、毎週行われる経営会議で、3週に渡って絞りこんでいきます。

成果が最後まで流動的なので1回だけでは決めきれないという事情もあるのですが、
それ以上に、この数回に渡って絞り込んでいくというプロセスが意外と大事で、選定する経営陣もこのプロセスを通じて、ノミネート者の活躍具合を知り、のめり込んでいくのです。

ここで経営陣がのめり込むというプロセスが実は大事だなぁと思っています。

賞を出す側の想いが薄っぺらいと、段々透けて見えてしまいますからね。

 

②授賞基準を下げない

表彰式自体の盛り上がりを考えると、賞の数だけ受賞者がいる方が絶対に良いです。

しかし、基準を満たす者がいなかった場合、盛り下がったとしても出さないものは出さない。というのを大事にしています。

確かに、受賞者がいないと一瞬場の雰囲気は冷めます。ただ、その場合は、必ず私自身が該当者がいなかった理由を壇上で説明するようにしています。

賞の基準に到達してない人を表彰することで、長い目でこのイベント自体が冷める方が最悪なので思い切ってこのような判断をするようにしています。

表彰式_該当者なし

過去からの変遷

創業2年目から実施していますが、かなり本格的になったのは4期目あたりからです。

創業間もないころは小さな飲食店を貸し切ってやっていました。(それこそ最初は居酒屋でやってましたね)

我々が表彰式を本格的に始めた時の原型は、元を辿れば元リンクアンドモチベーション社出身の社員が当社にいたことがきっかけで始まったという歴史があります。彼女達の原体験をつくってくださっていたリンクアンドモチベーション社には大変感謝しています。この場を借りて御礼申し上げます。

 

表彰式というものをスタートしたときから、とにかく毎回PDCAを回しており、今でも定期的にチャレンジ回を設けています。

もちろん、毎回失敗は許されないのですが、その中でも時として大胆なチャレンジを入れていかないと、表彰式の運営チームの新たな気付きが生まれたり、進化が生まれたりしていかないことが我々も分かってきたためです。

外してはいけない要素と、常にアップデートしなければいけない要素のバランスが大事なのだと思います。

チャレンジというのは、会場1つとっても、今までと全然違う箱を借りて、全然違う流れでやってみる等々のことです。

 

また、表彰式にはテーマを毎回設けて実施しています。
・2つ前:Why
・1つ前:脈と呼吸と体温と
・今回 :Its time to~
直近の3回はこんな感じのテーマでした。後述する私のプレゼンについても、毎回テーマを設けて発表しています。

 

今回の表彰式について

表彰式オープニング

表彰式全体の構成

<一部>
・オープニング(司会者登場)
・各賞 受賞者の発表
・大塚パート(30分弱プレゼン)
・各種 写真撮影

<二部>
・懇親会
・エンディング

大きく二部構成で計4hという感じでしょうか。ここ最近はだいたいこんな構成です。

参加者

今回は、グループ会社の一部メンバーや、海外拠点のメンバー、またはConferenceに参加するメンバー等数十名が参加できなかったのが残念ではありました。(しょうがない!)

 

受賞者の発表

これがメインコンテンツです。当たり前ですが。
受賞に至るまでの苦労話が混じりっけ無しで生々しくシェアされることこそがアワードの最大の価値だと個人的には思っています。

受賞者だけが抱え込んでいた生々しいストーリーが聞く側の心に届き周囲を巻き込んでくれるため、話が下手くそでも、面白くなくても、やっぱり生々しいストーリーが大事ですね。

今回は、運営側のMVP受賞者へのサプライズ演出も見事にはまり、かなり没入感が強く歴代の表彰式の中でも一番の感動を生んでいました。

 

大塚パート
表彰式_大塚

その感動の流れを受けて、今回は約30分ほど話をさせてもらいました。毎回、このパートはフリーテーマで話をしています。

例えば、全社の事業方針を発表することや、全社的なトピックがあればそれを発表することもあります。

ここ最近は、私自身が感じている『違和感』や『組織の中に薄く流れているコンテクスト』を『言語化』して、みんなの前でその正体を暴き出し、表彰式の場でその解釈や対処方法についての共通の理解に昇華していく流れを目指しています。

一言でいうと、『スッキリ』してもらって全員がミッションの実現に集中をしてもらう為の場とも言えます。

このスッキリを生み出す為のコンテンツ作りは毎回うんうん唸りながら作っており、なかなか大変ではありますが、学びでもあります。

 

例えるならば、Speeeで働くメンバーを『市場』と捉えた場合、市場のニーズはわかりやすく顕在化していない状況の中で、潜在的なニーズを満たすような、新製品(言語化)を提案するようなイメージです。(PMFっぽい感じです)

これは、ヒット作になるときもあれば、外れる時もあるわけですね。

『あんまり売れなかったなぁ・・・』という製品(言語化)の時には、『うちの会社もそろそろ事業体もだいぶ広がってきてるし皆のニーズもばらばらだから皆に受けるヒット製品は作れないんじゃないかなぁ〜?』と売れない製品を市場のせいにしたくなるのです。

 

ただ、それでも粘り強く向き合うことで『ヒット作』のようなものが生まれる時があります。(たまにですが)

再び例えるならば、あれだけCDが売れないと言われており、音楽プロデューサーが軒並みCD販売を諦めている2010年前後の音楽業界でしょうか。
突如としてミリオンセラーを連発させてみせた秋元康さんに対して、音楽プロデューサーが『余計なことしないでくれ・・・俺らの無能感すごいじゃん・・・』と内心思いながらも『あの売り方は邪道だ!(キリ)』みたいな感じなのではないかと思うのです。

また、ここ最近の幻冬舎の箕輪さんが手がける書籍が、不況の出版業界の中でも、努力と試行錯誤の中から紡ぎ出していったマーケティングメソッドや細やかなHackを重ねて、次々とヒット作を連発しているという例もあります。
要は、いつのどの時代においても、市場云々ではなく『売れる人は売れる』のですよね。そんな事を妄想しながら、毎回コンテンツ作りをしています。

 

今回は、比較的浸透度が高く、且つ、メッセージの持続性が高そうなので、ヒット作に近いようでした。
『いつこのパート辞めようかなぁ、、私が毎回話さなくてももっと良い伝達方法があるんじゃないかなぁ、、、そもそも私の話なんて本当に聞きたいのかなぁ、、、』と毎回思っているのですが、アンケートを見る限りもう少し続けてみようかと思います。

 

エンディング

懇親会なども終わった会の最後に、当日を振り返る映像を流し、締めくくりとなります。
詳しくはこちらの映像を見てもらうといいかもしれません。

 公式Facebook

 

 

最後に
ぜひ他の会社さんの表彰式を見てみたいです。

どなたかお互い交換で見学しにいくみたいな企画作ってくれませんかね?

 

 

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